第1章ログ

2017年05月26日 00:00

第1章の議論ログです

 

以下の応用問題3について主に議論しました。

 

あなたが経営している会社が新製品開発に500万ドルを投入したが、新製品がまだ完成していないとしよう。最近の会議で、競合製品が現れたので新製品の予想販売額が300万ドルに減少したという営業部門の報告があった。新製品の完成までにあと100万ドルかかる場合に、開発を継続すべきだろうか。また新製品を完成させるのに最大いくらまでかけるべきだろうか。(『マンキュー入門経済学 第1章 応用問題3(p.31)』より)

議論の結果:開発費用が300万ドル未満であれば、新製品の開発に資産を投資すべきだろう。

 

機会コスト

”機会コスト (opportunity cost) とは、あるものを手にいれるために諦めなければいけないもののこと。意思決定を行う場合、意思決定者はありえる選択肢に付随する機会費用を認識しなければならない。”

この場合の機会コストは、100万ドル追加投資することによって失われる選択肢を指す。

例えばその100万ドルで別の商品を製作できる場合、開発を継続することの機会コストは、別の製品を販売した時に得られる利益になる。

この場合、100万ドルで製作した別製品を販売したときの機会コストが現在の商品開発によって得られる利益よりも大きくなるならば、追加投資をやめて別製品の製作に切り替えた方が利益になる。

 

限界費用 (marginal cost)

生産量を1単位だけ増加させた時に、総費用がどの程度増加するか。

1単位の生産を増加させた時の収入 (p) > 1単位の生産にかかる費用 (限界費用) である限り、生産は続けた方が良い。

 

限界便益 (marginal benefit)

1単位分の財の増加によって得られる、総利益の増加分
その財の希少性が高いほど、財の1単位分の増加に伴う総利益の増大は大きくなる。
希少性はその財の必要性とは必ずしもイコールではない。
 
例えば水のように生存に不可欠な財であっても、(少なくとも日本では)水は潤沢に手に入り希少性が低い。
しかし、ダイヤモンドや宝石は生存にとっては不必要だが、手に入りにくく希少性が高い。
よって、水よりもダイヤモンドの方が限界費用は高くなる。
 
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1章は導入なので、この後の章でより具体的な説明が数式やグラフと一緒に説明される(はず)。
なので、現時点でイマイチ理解できない箇所があっても大丈夫(と著者は言っている)。
 

 

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